ガラスホイール

I

油絵具とリンシードオイル
油絵具製作
油絵具におけるフィラーの使用

油絵具の一貫性
II アクリル絵具
アクリル絵具の製作
III ガッシュと水彩絵具

絵具はどうやって作るのか?

  「絵具とは?」の記事でも述べられているように、絵具を作るのは難しいことではありません。大事なのは全ての技術は顔料という共通の原料を使用している事です。次に、使おうと思っている技術に応じてバインダーを使用するための論理を理解する必要があります。あとは顔料とバインダーをきちんとした方法で混ぜるのみです。

I. 油絵具とリンシードオイル 

 油絵具にもっともよく使われるバインダーはリンシードオイルです。リンシードオイルのどの特徴が『論理』を決定するのでしょうか?オリーブ油やキャノーラ油とは異なり、リンシードオイルは空気中の酸素と化学反応をします。(一般的に酸化と呼ばれます。) ゆっくりと液体からジェル状になり、そして固体になります。そのためリンシードオイルは乾性油と呼ばれています。

もちろん、リンシードオイルだけが乾性油というわけではなく、他の油を使う事も当然出来ます。ポピーオイル(芥子油)、サフラワーオイル(紅花油)やウォールナッツオイル(胡桃油)など乾燥速度は劣りますが、同様に油絵具に使用することができます。

油絵が"乾燥"したように見えても、実はこの酸化現象はその後何年も止まらずに進んでいくことは、なかなか実感できない事実でしょう。忘れてはならないのは、油絵具は動的な手法であり、絵を描き終わった後でも、まるで生きているかのように反応、酸化、黄色、剥離など変化し続けるのです。まさに、生きた芸術です。


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(写真でのデモンストレーションを見るにはここをクリックしてください。)

独自の絵具を作る為に必要なもの:

手順:
油と顔料を混ぜる
  1. 絵を描く為に必要十分な量の顔料を用意し、ガラスの上にのせます。
  2. 少量の油を顔料に加えへらで徐々に混ぜます。顔料が湿ってくると、油絵具に近いものになりますがこの段階では、粒状の油のように見えます。
  3. 今度は顔料を分散させる必要があります。へらの平らな部分で顔料とバインダーを混ぜて伸ばします。しこりや塊が徐々に小さくなり減っていきます。濃度と色彩が変化し均一になっていく様子がわかるでしょう。

 大量の絵具や、粒子のきめ細かい絵具を作りたい場合はガラス製へらの利用をお勧めします。しかし、少量を作る場合は通常のへらで十分です。一般の店舗で販売されているパテのへらでも利用が可能です。


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 フィラー は一般に体質顔料・充填剤として知られ、伝統的に油絵具に使われてきました。時に酷評されることもありますが、いくつかの体質顔料は油絵具製造に好ましい特性を持っています。慎重に使用すれば、油絵の質感をきちんとコントロールしながらコストを削減する事が出来ます。

 硫酸バリウムアルミナ ホワイト は充填剤として最も一般的です。これらは低着色力の白色顔料(Pw21、Pw24)です。絵具にこれらの顔料を加えると、色を変化させずに量だけを増やす事が出来ます。さらにフィラーは油絵具の色を安定させる役割も果たします。

 しかし、顔料に対して25%以上のフィラーの追加は推奨していません。色が変化する可能性があるからです。カドミウムやコバルトなどの高価な顔料に充填剤を使うと、経済効果をさらに感じられるでしょう。


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 顔料をある程度研磨していくと、特定の色は粘度が変化し始める事に気づくでしょう。これは正常な現象であり、顔料の品質とは関係がありません。もっとも顕著な例のひとつはウルトラマリンブルーです。充填剤無しで油絵具を作ろうとすると、ペーストの質感は糖蜜に似たドロドロとした液体に徐々に変化していきます。

  この問題を解決するには、絵具に安定剤を追加する必要があります。水和物、ステアリン酸アルミニウム、そして特にビーズワックスペーストは一般的に絵具の粘度をコントロールするのに使用されます。Kama Pigmentsのビーズワックスペーストはこの問題を非常によく解決する事が実証済みです。


II. アクリル絵具 ページ上部に戻る

 アクリル絵具のバインダーは”アクリルエマルジョン重合”と呼ばれ、アクリルメディウムは様々な形で手に入れることが出来ます。

 酸化現象のある乾性油と違い、アクリルは水およびその他液体溶剤の蒸発によって乾燥し、持ちがよく柔軟性の高い膜を形成します。ポリマーは、アクリルジェルアクリルメディウムリキッド、あるいはインパッソジェルと様々な形態があります。(各艶あり、艶なし)


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 アクリルを最も手軽に作成するには、すでに準備が整った状態で販売されているアクアディスパーションを使うことです。油絵具を準備する時には顔料とバインダーを混ぜる時間を十分に取ることができますが、アクリル絵具の作成では、アクリルのバインダーがすぐに乾いてしまう為、時間が制限されてしまいます。その為、乾燥顔料を使用する場合、滑らかで均一に顔料を分散させる事は非常に難しい事です。アクアディスパーションを使えば、簡単にアクリルメディアムと混ぜ合わせ、品質のいい絵具を作ることができます。

 水性を基盤とした技術で乾燥顔料を使えば、アクアディスパーションを使わずにアクリル絵具を作成することも可能です。その場合、乾燥顔料と水を顔料が完全に分散するまで混ぜ合わせます。その後、この自製の分散水をアクリルバインダーと混ぜます。オーガニック顔料などの軽量の顔料を使う場合、水の代わりにイソプロピルなどの消毒用アルコールを使うと、顔料が水面に浮いてしまう事を防げます。


III. ガッシュと水彩絵具 ページ上部に戻る

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 ガッシュと水彩絵具のバインダーはアカシアの木から採取されるアラビックゴムです。私どもは独自でアラビックゴム溶液を作る為のレシピを、”レシピ”セクションに掲載しています。

 独自の水彩絵具を作るには、技術の性質上、前項同様に顔料の分散液を使用することを強くお勧めします。アラビックゴム溶液に分散液数滴を加えることにより、透明水彩を即座に得る事が出来ます。不透明なガッシュを取得するには、単純にアラビックゴム溶液にタルクやジンク ホワイト、カオリン(陶土)などを混ぜ、分散液か顔料を追加します。

    

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